| 講義:第四回目 |
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| 針技術の基本(3) |
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| (二)
火針 |
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火針療法は火で熱した針を体に刺し、病気を治療する方法です。この方法は針の刺激と熱刺激を両方与えることができます。つまり針と灸を兼ねる治療方法といえます。火針の針孔の周りに火傷ができているので、ツボ軟組織に熱傷ができますが、約7〜10日で回復します。火針の刺激力は強く、長時間の持続的治療作用を持っています。火針は主に風寒湿邪、虚寒うっ血などの証に対して常用されています。例えは風湿病、寒性膿瘍、慢性跛行等。火針のツボと白針のツボは基本的に同じです。一般的に軟組織の厚い部分に用いられます。しかし、血管及び関節の部分に使用してはいけません。 |
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| (1) |
焼針法 |
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| 1,油火焼針: |
綿で針先と針体を巻き、植物油の中に浸し、その後針先の油を絞って火をつけます。針先を下に向け、上の方まで熱します。絶えず針体を回転させ、針体が平均的に熱くなるまで焼きます。 |
| 2,直接焼針: |
アルコールランプで直接針先と必要な深度の針体を熱します。 |
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| (2) |
刺し方 |
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火針で治療を行う前に、ツボの周りの毛をきれいに剃って消毒します。針先に巻いた綿が黒くなった後、執筆式持針法でツボに刺入します。必要な深度で、針柄をゆるめ、針を抜きます。針をツボに残す場合は約10分が限度です。退針後、針孔は十分にヨードチンキを塗って消毒します。その上に綿或いは膏薬で針孔をふさぎます。 |
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| (3) |
注意事項 |
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| 1, |
刺針の後を十分に消毒し、感染を防止します。例えば、動物は雨を避けるため、針孔を摩擦します。 |
| 2, |
火針療法は10日をひとつの治療過程とし、10日後に第二の治療過程を始める場合は新しいツボを選ぶようにします。(同じツボには打たない) |
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| (三)
血針 |
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三角針や寛針などを用いて、血針のツボの静脈或いは静脈叢(じょうみゃくそう:静脈が毛玉のようにからみあう所)に刺し、表面の皮膚を破ってツボから血を出します。これを血針(紅針)療法といいます。血針のツボはすべて表皮の下或いは粘膜の静脈管或いは静脈叢に分布しています。血針療法は発熱を放散し、血の流れが停滞している状態を改善し、腫れ物の治療、痛み止めなどの効果があります。主に各種類の熱証、実証、うっ血気滞と痛みに適応します。例えば発熱、日射病、肺炎、胃腸炎、蕁麻疹、腐蹄病、肝熱伝眼、急性跛行(歩行障害)、冷え症、中毒等。今までも民間では春に放大血(馬の頚脉の血を出す)と開針洗口(舌体の裏面、両側の血管上の血を出す)の習慣が伝わっています。これは夏季の熱病を予防するばかりでなく、体力を増強することができます。 |
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| (1) |
刺し方 |
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針治療を行う前は動物の体をしっかり固定することが大切です。ツボの周りの毛をきれいに剃って消毒します。術者は左手でツボを押さえて、右手で針を持ち、三角針を用いる場合は、親指、人差し指、中指で針柄を持ち、拳握式或いは執筆式の持針法を使います。ツボ血管の深度によって針先の長さを決め、迅速に刺針します。
針を抜くと一時的に血が出ます。頚脈、胸堂、腎堂、蹄頭などのツボに刺す時、大寛針の場合は針槌に固定し、針先は必要な深度を残してツボに向け、針刃と血管を平行にし、針槌を迅速に刺して血を出します。
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| (2) |
出血量 |
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血針療法は出血する分量と治療効果に密接な関連があります。毎回針刺する時、血が出る量は一定の基準があります。血の分量が基準に達しないと、治療の効果がはっきりしません。治療を行う前に、動物の体質、病気の情況及び季節等に基づいて、判断します。一般的に体が大きくて強壮の動物は出血量が多く、体が小さくて弱い動物は出血量が少ない傾向にあります。また急性病、熱証、実証の病気は出血量が多く、慢性病、寒証、虚証の病気にでは出血量が少ない又は全く出ません。夏は暑いので出血量が多く、冬は寒いので出血量が少ない又は全く出ません。実熱急症或いは中毒の病気は出血量が多くなります。虚弱、妊娠、下痢の動物には血針は使用できません。 |
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| (3) |
注意事項 |
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| 1, |
三角針は針先が鋭利で折れやすいので、特に血管下の骨間に刺針する時は注意が必要です。 |
| 2, |
横断血管の血が出すぎないように、必ず寛針の針刃と血管を平行にして、刺針します。 |
| 3, |
三角針を刺針した後、ツボからの出血はほとんどの場合自然に止まるか、操作者がツボを軽く押さえれば止まります。一般的にツボから一定量の出血をさせたら、動物体を固定状態から解いて自由行動を取らせ、しばらく経つと自然に出血が止まります。 |
| 4, |
再度刺針が必要な場合は、前の場所を外し施針します。これは針孔を大きくならないように、血が出すぎないようにするためです。 |
| 5, |
汚染を防止するため刺針後、汚水・雨水を避けます。 |
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| (四)
気針 |
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気針には2種類あります。一つは穴内進気針と言い、もう一つは挾気針と言います。古代では血針以外の方法は、白針、進気針、挾気針を含め、全て気針のことを指しました。しかし、現代では気針というと進気針と挟気針だけのことを言います。 |
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| (1) |
穴進気針法 |
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ツボ及び周辺の皮下軟組織内に空気を注射し、治療する方法です。軟組織内には空気が存在するので、ツボに対して持続性と温暖性の刺激を与え、血液循環の改善と栄養を供給することや病状の回復を促進することもできます。本療法は、慢性筋肉萎縮、腰リューマチ、慢性関節炎、腱鞘炎、外周神経麻痺等の病気に常用されています。気針の操作方法は簡単で、伝統的な方法は提皮進気法で、現代では皮下注気法を使っています。気針のツボは弓子穴、搶風、膊尖、膊欄、肺門、肺攀、巴山、邪気、汗溝等です。
| 1,提皮進気法: |
この方法は弓子穴を採用し、ツボの回りの毛をきれいに剃って消毒します。大寛針で刺して表面の皮膚を破り、術者は両手でツボ周りの皮膚を持ち上げ、上・下に動かし、空気を皮膚の切り口から皮下に進入させる手助けをします。さらに進入した空気を患部へ手で押し付け、脹らませます、最後に針跡を消毒します。 |
| 2,皮下注射気法: |
治療を行う前に採血用注射針、ゴムホース、点眼管(管の中に少し消毒用の綿を置く)、100ml注射器、空気濾過器を消毒して用意します。ツボの周りの毛をきれいに剃り、消毒後採血用の針でツボ皮下に刺し、ゴムホースと点眼管をつなげ、点眼管と100ml注射器をつなげ、注射器でツボに濾過した空気を注射し、ツボの皮下を膨らませます。最後に退針して消毒します。もし二連球を空気濾過器の変わりにして、直接針のゴムホースと二連球をつなげ、手で二連球を握って圧力を加えることで空気をおくることができます。治療後は少し休ませ、ゆっくりと歩かせます。ツボ内の空気が消えないように、激しい運動は禁止にします。ツボ内の空気は一般的に十日で消えます。 |
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| (2) |
挾気針法 |
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挾気針法は馬、牛の肩の挫傷を治療することができます。これは伝統的な針刺法の一つです。この方法では刺針の深度が深いので、不慮の事故を防止するために動物の体をしっかり固定することが大切です。刺針を行う前は、ツボの周りの毛をきれいに剃って消毒します。針具に傷損が無いか厳重に検査します。刺針時、大寛針でツボに刺し、表面の皮膚を破り、さらに挟気針を針の刺し口に挿入して、針先は肩胛骨の後ろの方向に向けて徐々に、必要な深度まで刺した後ゆっくりと退針して、その後、もう一度肩胛骨の前と後ろに刺針します。針を抜いた後、刺した足を前後に数回動してから消毒します。少し休ませ、毎日少しずつ歩かせます。本療法は一般的に一回だけ行い、効果がでない場合は他の方法を採用します。もし、二回目の刺針が必要な場合は、必ず半月以上後に行います。 |
―――――次回は、針刺における異常時の処理方法について勉強します。 |
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